砂の美術館は2006年の開館以来「砂で世界旅行」をコンセプトに、毎年テーマを替えています。今年開館20周年を迎え、17回目の展覧会となる2026年の旅先は「スペイン」。世界的建築家アントニ・ガウディの没後100年の節目であることからテーマに選定しました。
《サグラダ・ファミリア》などガウディの傑作建築をはじめ、レコンキスタや黄金時代などの歴史的場面、さらに闘牛や『ドン・キホーテ』などなじみある題材を含む19作品を通して、「情熱の国」スペインの魅力を表現します。
(1)「ガウディの夢」傑作建築を中心とした展示構成
今年6月に没後100年の節目を迎えるスペインの建築家アントニ・ガウディ。本展は、ガウディが生涯を捧げた未完の大作「サグラダ・ファミリア」を題材とした砂像から始まります。
建築の「降誕のファサード」を2つの視点から表現しており、ひとつは建築に組み込まれている彫刻群の中から「聖母の戴冠」など3体を選び出して、再構成した砂像です。建築では見上げることしかできない教会の細部を、砂像では眼前に鑑賞することができます。もうひとつは「降誕のファサード」の全景。1930年に完成した4本の鐘塔から、今年完成したメインタワー「イエス・キリストの塔」まで、砂像では装飾の細部まで緻密に再現します。
さらに、バルセロナの「グエル公園」や、ガウディ建築の要素をタイルや水の演出で装飾した砂像が並びます。会場にはこれらの砂像を一望できる場所もあり、砂像の「ガウディ・ワールド」を堪能できます。
(2)スペイン帝国・黄金時代への道
本展のもうひとつの柱は、輝かしいスペインの歴史。西ゴート王国からスペイン建国、黄金時代に至る歴史的場面が砂像で表現されます。主要作品は、レコンキスタ(国土回復運動)を完了させた「グラナダ陥落」。イスラム勢力を降伏させたカトリック両王(フェルナンド2世・イサベル1世)が躍動感あふれる群像として造形されます。
(3)スペインの砂像彫刻家3名も参加する「情熱の国」
本展ではスペインの砂像彫刻家3名が『ドン・キホーテ』やガウディ建築を手掛け、スペイン文化の奥行きを表現しました。
さらに「闘牛」や「フラメンコ」、イスラム支配時代、さらに画家ゴヤが描いた戦争、内戦の舞台となった都市ゲルニカなど現代までの歴史も辿ります。世界有数の観光大国であり、文化の彩り豊かな「情熱の国」の魅力を砂像で表現します。
参加作家:砂像彫刻家14か国・20名 ※初参加作家3名
作品点数:砂像19点
使用した砂の量:約 3,000 トン
《スペインの風景-アルハンブラ宮殿とアルカサル(セゴビア)》 幅約20m×高さ約5m×奥行約6m
《グラナダ陥落-レコンキスタの完成》 幅約10m×高さ約5m×奥行約4m
《サグラダ・ファミリア》 幅約9m×高さ約6m×奥行約9m ※奥行には《聖母の戴冠》も含む
茶圓 勝彦 (ちゃえん・かつひこ)
1961年鹿児島県南さつま市(旧加世田市)生まれ。83年武蔵野美術大学卒業。87年「吹上浜砂の祭典」にて砂像彫刻をはじめる。99年WSSA主催砂像彫刻世界選手権シンガポール大会優勝。以後、国際大会やエキシビションへの参加・受賞を重ね、日本の砂像彫刻の第一人者として国内外で制作や制作指導や企画プロデュースを行う。2006年砂の美術館開館当初より総合プロデューサーに就任。他にも鹿児島県「吹上浜砂の祭典」、福岡県「あしや砂像展」総合プロデュース等多数。
展覧会名:砂で世界旅行・スペイン~帝国の輝きとガウディの夢を訪ねて
会期:2026(令和8)年4月24日(金)~2027(令和9)年1月3日(日)
休館日:会期中無休
時間:9:00~18:00 (入場は17:30 まで)
入館料:一般800(600)円 小中高生400(300)円
※ ( )内は20名以上の前売および団体料金
※未就学児、障がい者手帳等お持ちの方(介助者1名を含む)無料
主催:鳥取砂丘砂の美術館活性化共同企業体
共催:鳥取市
後援:駐日スペイン大使館
富士通Japan株式会社、ヤマト運輸株式会社、株式会社伊藤園、マルサンアイ鳥取株式会社
公式スポンサー